価格.com - [PR企画] P1 この冬は多機能・高性能の「スマートフォン」が熱い! を読んだ

メモ代わり。
ブラウザ比較。
Touch DiamondOpera Mobileは全画面表示になっている。一方、iPhone 3GSafariURIバーが見えている、表示直後の状態だ。公平を期すなら、SafariURIバーが見えなくなるまでスクロールさせておくべきであるが、PR企画なのでこの程度の贔屓は(ライター的には)問題ないのだろう。縦横表示の比較でも同様である。


Windows Mobileは、パソコン用のメールソフトとしてもおなじみの「Outlook」のモバイル版「Outlook Mobile」を標準装備する。使い勝手はPC版のOutlookと同じなので、Outlookの使い方に慣れている人ならすぐに使いこなせるはずだ。

私はWindows Mobile標準のメールアプリケーションをOutlook Mobileと呼んだことがない。基本的にはアイコンのファイル名で呼んでいる。ていうか受信トレイのほうが未だにしっくり来る。
標準のメール、仕事、連絡先、メモの総称がOutlook Mobileなわけだが、それぞれ起動アイコンが個々に用意されており、アプリケーション間の連係機能も特にないため、これらを「Outlook Mobile」として認識する場面はまずない。
個人的にはWM標準のメールはまず使わない。ちょっとメールを確認するには動作が大仰だし、細かい動作が指定できないから。

iPhone 3Gが搭載するメール機能「Eメール(i)」。注意したいのは、Outlookなどのダウンロード型メールソフトではなく、Webサーバー上にあるメッセージを確認するタイプのWebメール型アプリである点。本体にメッセージをダウンロードできないので、電波が届かない場所でのメール確認ができないのはやや不便だ。

すべてがおかしいのでつっこみどころに困る。
まず、Eメール(i)はSoftbankの提供するメールサービスの名称であって、iPhone 3Gのメールアプリケーションの名称ではない。
WM標準のメールとiPhone 3Gのメールは「メールをダウンロードして読める」という点においては同じ。わざわざダウンロード型メールソフトやWebメール型アプリという新ジャンルを定義する必要はない。GmailYahoo!メールの設定ウィザードを見て早合点したのだろうか。
本体にメッセージをダウンロードできないので、電波が届かない場所でのメール確認ができないのはやや不便は言い過ぎだ。確かにiPhone 3Gのメールチェック機能では広告付きの長大なメールマガジンのようなメールを途中までしか受信しない仕様がある。
この仕様では、メールを取りあえず大量に受信しておいて、後でゆっくり確認するという用向きには不便な場面もあろう。しかし今時携帯電話のメールでそういう読み方が「許される」のかは割と疑問である。受信して読んだら即返信という一般的な使い方ではまず困らないだろう。私個人は受信後48時間放置プレイでも全然平気だが(だから誰からもメールが来なくなる)。

なお、Windows Mobile搭載のスマートフォンの中には本格的なQWERTYキーボードを搭載する製品も存在する。

Touch Diamondの紹介だと思っていたのに、突如Touch Proが評価対象に加わってきた。そういえばWindows MobileiPhone 3Gの比較だったか。

大きく差が出るのがパソコンとの連係機能である。パソコン用のWindowsOSやOfficeアプリと互換性のあるWindows Mobileの場合、USB経由でパソコンと接続し、同期ソフト「Windows Mobileバイスセンター」を使うことで、パソコンと、Windows Mobile間でのさまざまなデータの同期が取れる。パソコンで受信したOutlookのメールをそのままスマートフォンに同期できる「ActiveSync」もかなり便利。iPhone 3Gにはこうした機能はいっさい搭載されていない。

大きく差があるのは確かだ。Windows MobileはPCと同じファイルフォーマットをそのまま扱える点がすばらしい。iPhone 3Gは何かにつけて限定されたしょぼいフォーマットへ変換するか、あるいはすっぱり諦めるしかない。
しかしスケジュールやメールの同期はiPhone 3Gでもできる。いっさい搭載されていないは嘘である。

Windows Mobile搭載のスマートフォンが標準で搭載する「Windows Media Player Mobile」。Windows PCをお使いの方にはおなじみのプレーヤーであろう。スマートフォン用にカスタマイズされてはいるが基本操作はまったく同じ。ファイルの同期もWindows Media Player上から行えるので、ふだんパソコンでWindows Media Playerを使っている人には便利だ。

スマートフォン用にカスタマイズされてはいるが基本操作はまったく同じとあるが、むしろ類似性を見いだすほうが難しい。まったく違うものというのが私の認識だ。そもそも使いづらい――説明するために操作確認しているだけでうんざりする(のでやめた)――のでほとんど使わない。

iPhone 3Gは独自のアドレス帳を採用しており、名前やアドレスの登録なども基本的にはiPhone 3G上のタッチパネルから入力するという、一般的な携帯電話と同じ方法。

頑張ったFUDの例。
一般的な携帯電話がいつの時代のものなのかよく分からないが、この特集に興味を持つくらいのリテラシーある人であれば、なんらかの携帯電話メモリ編集ソフトを使うだろうし、iPhoneだってOutlookが使える。

今年発売されたばかりのiPhone 3Gも徐々に対応ソフトが増えつつあるが、歴史の長いWindows Mobileのほうが、蓄積という点ではより多くのアドバンテージがある。

どうなんだろう。現状を一言で言い切ってしまうなら、WMは選択肢がなくて選べず、iPhone 3Gは選択肢が多すぎて選べない状態だと感じる。
WMは定番ソフトが古典固定化していて、選択肢がなくても別に困らない。バージョンアップ時の仕様変更でメンテされていないソフトはたちまち使えなくなり、利用者が少ないため流通する情報が少なく、さらに有料アプリケーションを入手する敷居が高いという過酷な環境を乗り切ってきたソフトは鉄板であり、選ぶ必要がない。そんな状況で不満があるとすれば、「選ぶ楽しみがない」ことくらい。Unicodeベースのまともなテキストエディタや、IrfanviewやVixのような画像閲覧・管理ソフトの決定版、ID3tag v2.4対応のライブラリ形式なメディアプレイヤーは欲しいけれども。
「選ぶ楽しみのなさ」の敷居を上げているのが有料アプリケーションの入手性だ。CorePlayer Mobileなど良さそうだなと思ったアプリケーションでも、よく分からないサイトにクレジットカード番号を預けないと買えないなどといった不便さがある。そういう点ではAppStoreは非常に画期的である。

訂正入ってた


iPhone 3Gが搭載するメール機能「Eメール(i)」。注意したいのは、受信と同時にメッセージをダウンロードするタイプのいわゆるプッシュ型のメールソフトではなく、Webサーバー上にあるメッセージを確認に行くタイプのアプリである点。見た目の使い勝手はあまり変わらないが、本体内にメッセージをダウンロードできない点は注意したい。

よりはっきりと事実誤認な方向に。
・だからEメール(i)はiPhoneのメール機能ではなくSoftbankの提供するサービス名
・Eメール(i)がプッシュ通知型なのはサーバーの都合。アプリ無罪。MobileMeやYahoo.comを使えば携帯電話のメールと同じような、通知と本文取得が同時のプッシュ配信利用が可能
・なぜここでWebサーバーが。Eメール(i)はIMAPだし。メールアプリケーションはあくまでPOP/IMAPクライアントであってWebサーバー無関係なのに
・だから本文ダウンロードできるってば

さらに訂正が入っていた


iPhone 3Gが搭載するメール機能「Eメール(i)」。iPhoneユーザーに与えられるメールアカウントはWebサーバーで管理する方式だが、使い勝手は一般の携帯電話などと変わりない。また、その他のメールアカウントも使用でき複数登録も可能だ。ただし、単体の機能としてはWindowsMobileのようなパソコンとのメッセージ連動機能は搭載されていない。

もはや理解不能。どうしてもEメール(i)と言わないと気が済まないらしい。出荷時点、場合によってはユーザーの手に渡った後――発売からしばらくは確実に――も、iPhone 3Gは「Eメール(i)」を搭載していない。
メールアカウントはWebサーバーで管理する方式について。何を管理と読んでいるのかいまいち不明確。ユーザーがウェブページ経由で行うのはパスワード、メールID、新着メールお知らせ機能の設定だけのささやかなもので、「管理」と呼ぶにはちょっと大仰過ぎだ。そもそもわざわざ特筆すべきこととも思えない。
単体の機能としてはWindowsMobileのようなパソコンとのメッセージ連動機能は搭載されていない
に至ってはまるで意味が取れないので困る。単体が何を指しているのかまったく分からない。
そもそもEメール(i)はIMAPであり、連動うんぬん以前に未読・既読の同期は取れるわけで、サーバとの直接のやりとりが増えるのが非エコだとかいうレベルの攻めどころしかない。
メッセージ連動機能もなんのことやら意味が分からない。Webメール型アプリの例といい、筆者は独自用語が好きということだけはよく分かるが。