約第10回青春18きっぷで行く行き当たりばったりの日帰り旅行改め

第1回iPhone 3G青春18きっぷでいく日帰り旅行。

前説

人混みが嫌なのでいわゆる観光地を忌避する傾向があり、私以外には面白くも何ともない、旅行というより単なる遠出。

  • 1回目 上越
  • 2回目 上総
  • 3回目 信州清里
  • 4回目 駿河
  • 5回目 武蔵野
  • 6回目 (失念)
  • 7回目 信州長野
  • 8回目 下総
  • 9回目 JR只見線途中下車

今回は、上野を起点としてJR高崎線で横川へ出、そこらで峠の釜めしを買い、バスで軽井沢へ出てしなの鉄道に乗り、小諸でJR小海線に乗り換え、野辺山で途中下車して申し訳程度の観光をし、再度小海線に乗り小淵沢に出てホリデー快速ビューやまなしに乗車する。
ちなみに事前にタイムテーブルまで組んだのは今回が初めてである。たいていは始発に乗ってどこかで降りてめいっぱい時間を潰した後、終電で帰ってくるという単純明快なやり方を通してきた。しかし前回終電を読み違えて新幹線利用を余儀なくされるという大失敗を犯したので、その反省からちゃんと出発前に計画を立てることにした。
iPhone 3G で写真を78枚撮った。撮影者が初心者同然なのもあるが、iPhone 3Gで失敗せず写真を撮るのは結構難しい。

  • 暗いところは無理
  • 極端に明るい部位と暗い部位の差が激しいシチュエーションは無理
    • 逆光で撮影は自殺行為
  • 気づくと斜めの写真が大量に
    • ヘッドフォン付けっぱなし(ストラップ代わり)でバランスが崩れたか
    • 撮影前に液晶の輝度を上げて画面をちゃんと確認しながら撮影したほうがいい

INFOBAR2より優れているのは、自動で現在位置情報を付加してくれることと、保存が多少速いことと単焦点なので撮影間隔が速いこと、炎天下でも最大輝度まで上げれば液晶画面が見えるかも知れない、くらいか。
しかし記録される現在位置情報にはバグがある(西経と東経が逆?)という話もあるし、3G圏外だと記録されない。
以下に掲載した写真は、特に注釈のない限りすべてiPhone 3Gで撮影したものをサイズ変更のみの編集で掲載している。

上野駅から出発


高崎線に乗って高崎を目指す。少しゆっくり眠りたかったのでグリーン車に乗車する。揺れる。1階席のほうが良かったかなあと若干後悔する。
iPhone 3Gのバッテリが足りなくなることは分かりきっていたので、とりあえずここではできるだけ何もしない。

位置情報サービスも切ってしまう前に一度だけ測位してみたら、なんだかタイのほうへ行ってしまった。しばらく経ってから再測位したところ無事帰国できていたが、いきなり初っぱなから肝を冷やす。

高崎から信越本線で横川へ



ロングシートで席は5割方埋まっている。挙動不審者と思われるのも何なので大人しく座っていることに。

横川でバス待ち

横川着。
バスが来るまで若干時間がある。周囲を回ってみる。



峠の釜めしをどこで買おうか、横川駅の周辺駅であれば結構広範囲で売っているのでよく考えていなかったのだが、あまり先走って買って荷物になるのも嫌なので、小諸辺りで買うことにしよう。いや待てその前に一度確認しておこう、とSafariで検索してみると。
小諸には峠の釜めしどころか駅弁自体売ってないらしい。
確認してよかった。では軽井沢で買おう。

横川からバスで軽井沢へ

バスが来た。JRからの乗り継ぎ客で満席に。
碓氷峠を越えて軽井沢へ向かう。予想通りだが圏外だ。

軽井沢からしなの鉄道で小諸へ








ここの写真はすべてCanon IXY DIGITAL 10にて撮影。ここでiPhone 3Gで撮影しまくるのはいけないことをしているような気になりそうな雰囲気を本能的に察したため。
観光客で一杯である(だから嫌だったんだ)。手を繋いだ若いカップルが「わー涼しい」「やっぱり高原なんだね」と宣ったりする、絵に描いたようなシチュエーションがごろごろしている。通りしなに「あーくそあちい。どこが避暑地なんだよ」と空気を読めないいかにもな兄ちゃんが口走った台詞には心の底から同意する。
しなの鉄道に乗るのは初めてだが、車内は結構綺麗で良い。モニターまである。しかし停車駅を案内してくれるわけではなく、単なる車内広告を流しているだけらしい。もったいない。
峠の釜めしをかき込むように食べる。名物にうまいものなし、とよくいわれるが、峠の釜めしは私の中では別格である。たいてい駅弁の具材の中には「なんじゃこりゃ」的な外れ食材が混じっているのだが、峠の釜めしにはそれがない。すべておいしく食べられる。
そして写真を撮り忘れる。後でよくよく考えてみると、私のデジカメフォルダの中には食い物の写真が一枚もない。なぜだろう。どう頑張っても食べ物が青っぽくなってしまうCyberShot U10が初めてのデジカメだったせいで、食い物を撮るという習慣が身につかなかったからか。

小諸からJR小海線で野辺山へ


しゃがんで撮ったほうがいいらしい。勉強になるなあ。
ここでも若干時間があるので周囲を回る。

懐古園。興味はあるが時間が……涙を飲んで今回はパス。

ガムの自販機が。民家だか商店だが微妙な建物が多いのでここには掲載しないが、昭和の雰囲気あふれるいい感じの建物がけっこうある。単なる乗換駅としてしか考えていなかったが、じっくり回ってみても面白そうだ。



さて乗車。

中込で接続。

野辺山着





天文台へ行くべきかJR最高地点を目指すべきか。心の中で賽を振ってJR最高地点へ行くことにする。

途中、陰ったり日が照りつけたりの繰り返しなので写真も差が激しい。小海線の線路と併走する直線道路をひたすら歩く。


ほかに歩行者はいない。そりゃそうだ。駅前でレンタサイクルを借りるorレンタカーorタクシーを使うのが普通だから。しかし地平線まで一直線に伸びる道路がツボな私にはたまらない。30分間みっちり歩く。堆肥の香りさえ無視できれば、深呼吸の一つでもしたいところだ。


この2枚はCanon IXY DIGITAL 10で撮影。野辺山天文台のパラボラアンテナが見える。よくよく考えてみると、IXYとiPhoneで同じ被写体の比較写真をほとんど撮っていない。やはり舞い上がっていたようだ。


ようやく比較画像。先の暗いほうがiPhone、明るいほうがIXY。しかし明るさの状態が60秒単位で変化するので、これも果たして同じ光線状態で撮ったかどうか定かでない。

3G回線は直前まで頑張っていたが、JR最高地点は敢えなく圏外だった。よって写真には位置情報もついていない。すぐ前にホテルがあるのだから圏内でもいいような気もするが。



小学生の皆様が記念撮影に来訪なされたので撤退。時間もないし。指が映りこんでしまった。
以下は今回の個人的ベストショット。






野辺山から小海線小淵沢

土産を買っている間にうっかり乗り遅れそうになる。小淵沢では買う余裕がないゆえだが。
コインロッカーがあるのも戻ってきてから気づいてるし。こういう観光地ではわりと駅にコインロッカーがあるのは知っていたはずなのに。次回への反省点だ。

小淵沢からホリデー快速ビューやまなしで帰途へ

小淵沢のホームは人であふれかえっていた。特急と急行と快速の待ち合わせ客だが、6割方は快速の客のようだ。ホリデー快速ビューやまなしは2階建てだから大丈夫、と頭の中では分かっていても焦る。2階席は埋まってしまったので1階席へ。
事前に自由席の車両を確認しておくのを忘れていたせいで、ホームを右往左往する羽目に。小海線に乗っている間に気づけば検索しておけたのに。野辺山出てからはだいたい圏外だったけど。

しばらくボックス席を一人で占有していたが、甲府を過ぎた辺りで空席がなくなる。しかし直通はやはり楽だ。
山梨県内で電波状況を眺めていると、駅周辺ではおおむね圏内だが、駅間はほぼ圏外である。WILLCOMよりはさすがにいけているが、auには及ばない。まあauもたまに圏外になるので全面的に当てにすることはできないが。

iPhone 3Gのバッテリについて

できるだけフライトモードで、位置情報サービスも写真撮影のために時折オンにする以外、ほぼ切った状態で使うようにした。乗車中はずっとiPodで音楽を聴いていた。
それでも出発から約6時間、ここまでの撮影枚数は約42枚、小諸から小海線で野辺山へ向かうまでは、残量30%程度を維持できていた。野辺山以降からは全通信機能を有効にして使うことに決めていたので、ここでeneloopのUSB出力付きリチウムイオンバッテリKBC-L3で充電することにしたのだが、やはり事前演習と同じく途中で切れる。充電を繰り返している間に気づいたが、充電中、L3が異常に加熱する。なんとなくじんわり熱い、ではなく、5秒以上触っていると反射的に手を引っ込めたくなるくらい熱い。どうやらこの加熱具合を異常と検知して、充電を中断するようだ。それでも中込から野辺山へ着くまでの約1時間、残量80%まではDC OUTボタンを押し続けて充電を繰り返したが、明らかに通常の使用状況ではなくよろしくない。買ったばかりで惜しいが、このバッテリは使えないと断定するしかない。
接続後、iPhone 3Gの電源を切れば充電できるようだ。取り急ぎ残量10%から50%まで1時間で充電できることを確認した。しかし充電の進行状況は確認できないし、充電しながら使用というのもできなくなるので、使いどころが難しい。
さらにiPhone 3G側の残量20%でKBC-L3側満充電状態で充電開始後iPhone 3Gの電源を落とし、一晩放置して、iPhoneを満充電状態まで持っていくことに成功した。