8月15日の記録より抜粋

0550村上駅着。0556発JR羽越線普通酒田行に乗車。車内アナウンスにて大雨の影響にて羽越線鶴岡―酒田間、陸羽西線全線が運休との情報。代行バスが出るかどうかも分からず、復旧は17時頃とも。また、この列車は鶴岡止まりになるとのこと。つまり秋田方面に出たい人にはこの先行き止まり宣告されたに等しい。車内がざわつきだし、皆が一様に時刻表を取り出す。ていうか全員旅行者なのか。地元民不在。
「これに乗ってても間に合わないし」とカップル一組が発車直前に下車。彼らは無事間にあったのだろうか。自分も坂町まで戻って米坂線を使うか迷ったが、逡巡しているうちに発車してしまった。よくよく考えれば鶴岡と酒田はそれなりの規模の街であり、通勤通学の足となっているこの路線なら代行バスくらいはどうにかして出すだろうと自分を納得させた。
外の景色は美しかったが、雨天の上、それより目的地にたどり着けるか気が気でないこともあってあまり楽しめず。
その後、鶴岡から酒田まで代行バスが出るとのアナウンス。車内に若干安堵の空気が流れる。陸羽西線目当ての隣の老婆は未だそわそわしていた。
定時より約5分遅れで鶴岡駅着。代行バスが出るまでに若干時間があるようなので、駅前のそば屋にて朝食。予定では先ほどの酒田行から鶴岡駅で途中下車して朝食を取るつもりだった。
代行バスに乗車。田園風景の中を走る。用水路から水があふれ、畦道は冠水してしまっている。水没したビニールハウスなどもあり。雨は止んでいたが、それまでの雨の激しさを物語っている。
酒田駅の改札を入ると、トワイライトエクスプレス大阪行が足止めを食っていた。
0938発JR羽越本線普通秋田行。若干眠る。1131秋田駅着。
次の電車まで時間があるので駅前を観光。駅ビルは新しくて綺麗だ。Mapで千秋公園なる場所を見つけたのでそこへ。
千秋公園は秋田20万石久保田藩主佐竹氏の居城・久保田城の跡地。平山城だからか、入り口から上り坂である。公園内に入っても御物頭御番所や本丸跡地までは階段や坂道が多い。本丸跡地には久保田藩最後の当主・佐竹義堯の像が立っている。初代藩主義宣の像でないところに、なんだかもやもやしたものを感じる。
昼食ははなまるうどん。頼りのMapが現在位置を正しく取得してくれない病を発症したため。
1410発リゾートしらかみ5号青森行。盆の時期のボックス席とあって、やはり相席だった。津軽弁を操る70過ぎの男性。観光目的ではなく、この列車に乗らないと帰るのが遅くなってしまうからだという。おしゃべりが好きなようで、盛んに話しかけてくる。大変申し訳ないが正直何を言っているのかさっぱりわからない。何度か出てくる名詞を頼りに頑張ってみたが、徹夜明けの頭にはしんどい作業だ。あきた白神駅にて老夫婦が乗り込んできたが、これまた津軽弁の話者であり、もう会話に参加するのを諦めてひたすら写真を撮ることにした。深浦駅で先の男性が降り、代わりにこれまた70近いと思われる男性が乗り込んできたが、また(以下略
景色は魅力的だった。晴れていればすばらしかったのだが、こればかりは仕方があるまい。日頃の行いのせいであろう。
川部駅にて老夫婦、男性ともに下車。青森までボックス席を占有させてもらった。どうでもいいが、座席シートがぶっ壊れていたことにも気づく。リゾート列車の割にはメンテナンスはイマイチのようだ。
1932青森駅着。宿泊先にチェックイン。しばらく休んだ後、食事の買い出し。食欲がわかないため、塩菓子類。
0030就寝。