INFOBARのアレをITMediaが記事にした件

日記は1日付けで「企業秘密漏洩します。携帯は機械ではなく、人間様の手で作られている為、かーんなり適当です。イヤホンとmicroSDのトコのビスが浮いてたから閉めてたら割れちゃったけどそのまま流しちゃったぁ」などと書かれていおり、「欠陥品をそのまま売るのか」などとユーザーが不信感を募らせていた。
私はむしろITMediaに不信感を感じた口。この件を記事の一つとして取り上げたのはITMediaだけである。そもそもの発端である日記自体がまともな内容ではない。企業の姿勢うんぬんという域ですらなく、単なる本人のサボり自慢に過ぎない。文体も中身もいい加減で、まるで真実味がない。内部告発として活かすにはあまりに脆弱すぎる。この手の話が大好物な性根の腐った連中が騒ぎを大きくしなければ、このまま埋もれて消えていく程度のものである。
しかしITMediaはこれを一つの事件として取り上げてしまった。ネット上で騒動になっているから取り上げたのだと言い訳するのであれば、この時点で、ただ騒ぎたいだけの連中に媚びた提灯メディアに成り下がってしまっている。
あるいは「最近、企業の品質管理責任問題とか流行ってるし、とりあえずこの業界にも問題提起しとく?」くらいのノリで記事にしてみたのかも知れないが。
寝た子を起こすつもりならちゃんと機会を選べよと。こんな適当な「告白」が「真実」にまで辿り着くわけがないのは当たり前である。その結果、あの連中の風評を広めるのに協力しただけで、漠然とした不信感を完全には払拭できず、真相は闇の中という実にお粗末な話になった。
やはりネットランナーという鬼っ子を生み捨てただけのことはある。家でBS2を見られないため、ニコニコ動画で全編を確認した発言といい、メディアとしてのバランス感覚がどこかおかしい。