パソコン見放す20代「下流」携帯族:FACTA online


昨年11月19日夜、auでメールが送受信しにくくなる通信障害が発生。知らずにメールを送信すると、携帯電話に「送信できませんでした(110)」という画面が表示された。この「110」をエラーコードでなく、問い合わせ電話番号と勘違いしたユーザーが、警察の110番に電話をかけるという珍事が、全国で5700件も起きたのだ。


 PCを使い慣れた人なら「110」が理解不能でも、ある程度は見慣れているから、まさか110番するような非常識な行動には出なかったのではないか。携帯の普及による「PCイリテラシー(文盲)層」の増加は、こうした社会常識にも大きな断層を生じさせる可能性があるのだ。

これはPCを使っていないからではなく、単なるUIの設計ミスだ。PCでも「404 Not Found」のような、ステータスコードを平気でページタイトルに設定する想像力の足りない不届き者がいるせいで、惑わされることはある。確かにエラーと日常的につきあっているヘビーPCユーザーなら誤解する可能性が低いだろうが、その可能性を拡大解釈して、PCユーザーは賢くて携帯電話ユーザーはアホと言わんばかりのミスリードには感心しない。