MOSAIC.WAV「Future-Fiction:AKIBA-POP!!」

数週間待てばそこらの店頭で買えるものを空前の炎天下の中3時間もじっと耐えてまで手に入れようとするなんて我ながらどうかしている。

並んでもいいし並ばなくてもいいという状況で積極的に前者を選択するのは人生でたぶん2度目くらいであり普段ならまったくもって御免被るところなのだが、ほぼこれのためだけに東京ビッグサイトまで行っているので買わないわけには行かない。泣ける。
MOSAIC.WAVの新作、「Future-Fiction:AKIBA-POP!!」。
アルバム3枚目にしてようやく安定感の出てきたボーカルの成長っぷりが堪能できる一方、楽曲の方向性に普段の思い切りの良さを感じないのがやや残念だ。それでもAKIBA-POP the Futureのフルバージョンを聴けたので満足ではある。

AKIBAの"A"からはじめよう

  • 4:31/作詞:柏森進・み〜こ/作曲・編曲:柏森進

吸い取っちゃう!究極エナジー⇒未確認飛行UFO

  • 4:31/作詞・作曲・編曲:柏森進
  • Bメロがダウナーなアレンジになっている。これは残念。

みなみのしまのふろーね

  • 4:59/作詞:みーこ/作曲:山頭水/編曲:うろた
  • 珍しく季節ものの曲。
  • っていうかこれはMOSAIC.WAVの曲なのだろうか。ま、いいけど。

ギリギリ科学少女ふぉるしぃ (New Arrange)

  • 5:05/作詞・作曲・編曲:柏森進
  • 2回もアレンジ曲を出すとたいていネタ切れでメタメタになるものだが、テンポも大幅に変化させず、印象も悪くない。

Look at me tenderly (New Take)

  • 5:00/作詞・作曲・編曲:柏森進
  • ボーカルがレベルアップしている。

一件落着よベイベー!

  • 3:45/作詞:華音/作曲:渡辺剛/編曲:磯村カイ
  • 「陰からマモル!」「苺ましまろ」「この醜くくも美しい世界」「もえたん」あたりの音楽担当の渡辺剛氏か。
  • ちょっと聞いた限りはアニメのキャラクターソングっぽいが、改めてもう一度聞き直すと……やっぱりキャラソ(以下略

ガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイト (New Take)

3:51/作詞・作曲・編曲:柏森進

  • 冒頭に台詞が追加されている。

ガチャガチャへるつ・ふぃぎゅ@ラジオ

  • 4:42/作詞:み〜こ/作曲:山頭水 (Inspired by 柏森進)/編曲:柏森進
  • シングルカットCDではサビで延々クリップしていたほどだが、気持ち音圧が下がって聞きやすくなっている。

プリン・プリン・ポップト・ショコラ・パ・レスト (New Take)

  • 3:59/作詞・作曲・編曲:柏森進

20世紀ヒューマノイド

光のエレメント〜for "We Love AKIBA-POP"〜

  • 5:17/作詞・作曲:山頭水/編曲:柏森進
  • イントロの冒頭に追加部分あり
  • 山頭水氏が柏森氏風に詞を書くとこうなる、のだろうか。正直無理してるんじゃないかと。電磁波はギリギリ科学少女的発想だし、戦犯はちょっとセンシティブに過ぎる。あるいはラッセルブース大行列の戦犯を決めようということか。これはタイムリー。
  • 新曲の中ではこれが一番電波っぽいか

AKIBA-POP the Future

  • 7:28/作詞:柏森進・み〜こ/作曲・編曲:柏森進
  • 発表済み楽曲の中で最長となる7分半の大作。うーん。ハリポタ? わりと形而上的な詞。本来なら機械クリオネやThe anthem of Onlineと同じ位置に来る内容のように思われるが、AKIBA-POPの名を冠してしまったが故に、やや肩すかしを食らったような心持ちになる聞き手が多いかもしれない。ホルンやクラリネットがそれと分かる形(でも電子音)で出てくるオーケストラチックな構成。個人的にはぜひとも生楽器の演奏で聴いてみたい。
  • 時々音のバランスが悪いように聞こえるのは視聴環境と相性が悪いからか?