WZ MOBILE (2)

一発ネタは興味深いものが多々見られるが、統一感やスマートさといった部分は大幅に割愛されている WZ シリーズだが、今回はその長所と短所のかけ離れ具合が顕著である。

  • grep あった
  • レスポンス悪い
  • ブラウザは面白い

ファイラが想像を絶する使いづらさ。
キーだけで操作するなら、PWZ FILER のように基本はカレントディレクトリのみ表示、階層移動はフォルダ上で左右カーソルキーな単純2画面ファイラーが一番だと私は思うのだが、拡大縮小するダサいツリービューを階層移動に必須な設計にしたために、ディレクトリ間を移動しようとするたびにツリービューとリストビューを行ったり来たりで実に効率が悪い。しかも描画反応がどうしようもなく鈍いので、ちょっと試しただけでもううんざりである。

ブラウザの実態は「タグ削除して適当に文字列置換処理すりゃいいんだろ」な典型的「HTML 2.0 ビューア」であり、「アレに対応してません」といわれるたびに場当たり的対応に追われることを宿命づけられた、行き当たりばったり仕様のようである。まあおもちゃとしては面白い。
RSS 対応とはいうものの、その実、見出しとリンクを箇条書き処理するだけの単純な仕様だ。MUA のインターフェース上で RSS リーダーと言われれば、一つ一つの記事の要約を1通のメールのように扱えることを期待してしまうが、そうではなかった。肩すかしを食らった気分だ。
Content-Disposition: attachment; filename="rss.php" のように指定されていると、本文空っぽの multi-part message として処理される(例:http://xtc.bz/rss.php)
これはWZの処理のほうが正しいように思える。が、実のところ MUA での仕様を何も考えず HTTP の処理にも流用したための偶然の産物といったところだろう。つまりは両方間違っているわけだが、このままでは誰も幸せになれないのでどうしたもんだろう。ちなみに RSS リーダー機能を持つ MUA である Mozilla Thunderbird では普通に無視しているようだ。ま、そりゃそうだ。
atom 未対応の模様。