“アース・クエイク” 平成18年春・東京大震災

  • 緊急地震速報。いわゆる地震予知などとは根本的に違う。既に起こっている地震を超高速で告知するシステム。弱いが伝播の速いP波と、強力だが遅いS波の時間差を利用している。ただし直下型地震の場合、時間差はほとんどない。よって、人間が予報を見て対策をとるためのシステムというよりは、機械に自動検知させてガスを止めたり電源を遮断したりするためのシステム。まだ実験段階で、どこまでやっていいものやら試行錯誤の段階だから、特に役に立ったりはしない
  • 割れない照明と窓ガラス
  • 交通網が集中している東京。交通網の断絶と復旧のシミュレーションだけでも1本書けそう
  • 災害用伝言ダイヤル(通話代有料)の宣伝。回線の輻輳対策は大丈夫ということにしたいらしい。こういうのは実際起こってみないと分からないものだ。携帯電話の電波輻輳対策はどうなのかな
  • 固定電話が駄目なら、PC は試すまでもなくふつうは駄目だろう。もし大手町が潰れれば日本の Internet は文字通り死に体だし
  • 折々で、不吉な昔話をあたかも現実の出来事の如くしゃべりだす老人。映像化不可能な逸話をねじ込むための策か。現実に危機的状況にある集団内にこういうことを言い出す人間がいたらヤバい。どんな手段を使ってでも黙らせなければならない
    • 密室に閉じ込められるより、火災やら何かの下敷きになるほうが遥かに深刻なのだが、映像化すると確実に人死にが出そうな方向に話が進みそう、ってことでやらないのか。さんざんテロップで PTSD の人向けの警告してるしな
  • エレベータ内に3日間閉じ込められた場合のトイレの始末は想定外だった
  • ワンセグの宣伝もかかさない。でも3時間でバッテリが切れることもちゃんと紹介しなきゃ
  • 防災対策の啓蒙は、9月1日よりも春のこの時期のほうが相応しいかも。言いづらいことだが、この日はもう風化し始めている。1995年1月17日が阪神大震災であることは覚えている人でも、1923年9月1日が関東大震災の起こった日と言えない人は多かろう。日付の意義よりも、実際役立つ時節を選ぶほうが良いのではないか

今日のトリビア。日テレの汐留本社は、大地震が起きたら脱出困難な造りになっている