フォトンベルト

テレビ朝日フォトンベルトという未知の話を見た。
宇宙の話だったため、うっかりチャンネルを変える手を止めて見てしまった。ノストラダムスの大予言の代替話だった。
フォトンベルトとは光のベルトだと。なんじゃそりゃ。単なる日本語訳だ。なぜ光がベルト上に収束してるのかという方向に話を進めろよ。光はほっとけば拡散するものなんだから。原理を解き明かせればそれだけで飯が食えるようになるぞ。たぶん。訳の分からん本を書き散らさなくてもな。っていうか未知のものを未知のまま放置すんな。「よく分からないけど、とにかく危ない」ってか。デマゴーグの典型だな。

ハレーが存在を予言しているとかいう話
ちょっとぐぐるとハレーが発見したという話になっている。ハレーとかけましてベルトと解くとカイパーベルトもしくはオールトの雲であり実に良くできた話だ。しかしハレーといえば16世紀の人間。ようやく太陽系の仕組みが分かりかけてきた程度。外宇宙なるものが存在するなぞ、夢のまた夢の時代。「これがフォトンベルト」という見出しのついた写真は明らかに銀河の如き発光体(っていうか天の川)だが、銀河とは星の集まりであるという正答が出るのはハレーの死後である。フォトンベルトも銀河も恒星もごっちゃに見えて当然の時代で、なぜハレーはフォトンベルトの予言(発見)者であるのにもかかわらず、銀河の発見者ではないのか。
太陽の活動が観測史上最大レベルで活発化しているという話
たかだか数十年の観測記録(太陽の一生の一億分の一以下だ)しかないのに、明らかな異常と決めつけるその自信の源が謎。そして観測史上で現在の水準に比肩する活動は何度かあるのでますます謎。ついでに何でも大概そうだが、異常が見つかれば普通は内部に原因を求めるのが先。外的要因から数えるのは阿呆のやることだ
マヤ暦が世界の終わりを予言しているという話
そもそもフォトンベルトと何の関係があるのやら