深更、自宅近くにて

作業服姿の男に、「このマンションの名前を記したネームプレートはありませんか」などと尋ねられる。
知らねえというか知ったこっちゃねというか。
こんな時間に、店もなくしばらく進めば行き止まりの区域に地元の人間でない者がなぜ、という警戒心もあって、「さあ?」と一言言い捨てて、早足で立ち去った。
彼らはあんなところで何してたんだろうか。