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抵抗勢力の陰謀で配信曲を揃えられないなら、先にユーザーだけ集めて囲い込んでしまおう。これぞ逆転の発想。
…って感じの話?
大手レーベルと手を組まずに開始しているあたり、見切り発車の感がある。Livedoor の MP3 変換 CD サービスのように途中で腰砕けになったりしないことを祈る。たとえ許諾が得られるまで配信しないと決めていても、今の既存勢力の解釈ではこのサービスに無許諾のファイルをアップロードした時点で私的複製には当たらないと判断されるだろうから。利用規則で縛っても現物を見なければ本当のところは分からないし、彼らは性悪説で動いてるし。
ソーシャルネットワークは配信曲数のことを考えると足かせにしかならない。既存サービスとの差別化が表向きの理由なのだろうが、リスクとリターンを天秤にかけるとあまりに釣り合わないので、ほかに何か理由があるのではないかと勘ぐりたくなる。個人情報を人質に取るための言い訳とか、もう一つの「P2P の良さ」である匿名性の印象を頑張って打ち消すためとか。
iTunes Music Store がやってくれば、常連だけで回る小さなコミュニティとしてのみ存在し、その他大半にはあっさりなかったこととして忘れ去られてしまいそうだ。しかしここでこのサービスを始めるということは、当分黒船はやってこないぞという確信が音楽業界の関係者の間にあるのかもしれない。