Heartsnative

MOSAIC.WAVVocaloidを追いかけている自分にとっては本来夢のようなコラボレーションだ。しかし最近、両者ともに心酔度が下降気味。この低いテンションで手にしなければならないのはとても残念。
VocaloidジャンルにおけるVocaloid自身の自分語り歌というのは、基本的にVocaloidから人への一方的な求愛(もっと穏当な表現がありそうだが面倒なのでとりあえず)、あるいは「早く人間になりたい」という優生主義視点からのご都合主義であり、人がVocaloidへ歩み寄ることはなかった。あるのかも知れないが私の偏狭な視野では捉えられなかった。
しかし、このCDではどちらかの一方通行ではなく、双方が歩み寄ることが強く意識されている。
MOSAIC.WAVのボーカル担当・み〜こ初音ミクに近い声質・音域なこともあり、一瞬どちらがリードボーカルなのか分からなくなることもある。Vocaloidの調整もかなり力が入っている。

みんなみくみくにしてあげる♪

Vocaloidの人気曲「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」のフルバージョンという触れ込みの目玉曲。しかしかなりアレンジが入っており、ほとんど別物である。こちらを聴いた後では原曲はもの足りないと感じる。正常進化で良いアレンジだと思う。
ひとつ断っておくと、私は原曲をあまり好きではない。なぜあれほどニコニコ動画で再生数が多いのか理解できないほど世間と乖離している耳を持っているので、そこをふまえた上でよろしくお願いしたい。

電気の恋人 -I am Programmer's Song- /* VL-3901mkII */

柏森進作曲。
最初期の楽曲を最新アレンジ。アレンジとしては2度目。良い。

server error

鶴田加茂作曲。
MOSAIC.WAVには珍しい、せつなくアンビエントな曲調の曲。オケがかっこいい。
クリスマスソングらしいが、それらしき部位の音量が極小なのでスルーしてしまいそうになる。

キミは何テラバイト? 〜Chorus of 6 Vocaloids〜

小池雅也作曲。
今作随一の惜しい曲。かつてニコニコ動画にて公開されていた、とある方による初音ミクでの名カバーのMP3と聴く比べるとどうしても評価が、うーん。どうしてこうなった、みたいな。
原曲は、電子音の伴奏で古典的コンピュータを表現していたのだが、Vocaloidによるアカペラメインになってしまったせいで本来の意味が分からなくなってしまった。Vocaloidはまだアカペラに耐えられるほど懐深い音源ではなく、つたなさを再確認させられてしまって萎える。6声すべてがVocaloidであるという事実を踏まえておもしろがらせようという趣旨の単なる企画ものに成り下がってしまったようで非常に残念だ。MMDなどでPVが付いたらまた評価も変わるだろうが、それは叶わぬ夢であろう。

HATSUNEtive

鶴田加茂作曲。
どうも乗りづらいリズムとメロディライン。鶴田氏と私の耳はあまり相性が良くないようだ。

Mimic me.

柏森進作曲。
言葉遊びを得意とする柏森氏による作詞。人とVocaloidの掛け合いが気持ちいい。